今持っている家具が新しい家では似合わないかもしれない
家といっしょに家具も新しくしたい
という方に、今回は「造作家具」についてご紹介したいと思います。
造作家具とは
造作家具は既成品の家具とは違い、「その家・空間のために造られる家具」を指します。オーダーメイドということになりますが、「造り付け家具」とも呼ぶようです。
「造作」は「ぞうさく」と読みます。
造作家具というものがあるのを知ったのは、住宅の完成見学会というものに初めて行ったときのことでした。家具も一緒に作ってもらえるんだ!と感心したのを憶えています。
造作家具のメリット・デメリット
造作家具のメリット
- オリジナル(世界にひとつ)の家具を作れる
- 素材やデザインによっては低コストで作れる
- 寸法や色・素材などにこだわって、部屋の雰囲気に合った・統一性のとれた家具ができる
造作家具のデメリット
- (完全に固定されている場合は)移動させることができない
- 素材やデザインによっては高コストになる
- 完成品をイメージして注文するのが難しい
- (とくに)用途や寸法をよく考えずに作ってもらうと使い勝手が悪くなる
- 今持っている家具をどうするか考えないといけない
造作家具ですが、デザインを自分でけっこう細かいところまで考えないといけません。
我が家の場合は、僕がAdobe Illustratorを使って設計図といえるほど緻密なものではありませんが、完成図を作ったので工務店側へイメージを分かりやすく伝えることができたと思います。
我が家の造作家具たちをご紹介
我が家の造作家具たちを一挙ご紹介します。基本的にすべて床材と同じ色に塗装をしてもらい統一感が出るようにしました。
リビングのテレビボード
全長5mのテレビボード。というかテレビボード自体は中央のガラス張りの引違い戸の部分だけで、その両端はベンチ収納になっていて天板を開いて中に物をしまいます。
ベンチなのでもちろん座ってOK。
あれ?部屋いつもこんなに片付いてないよね?
ベンチのところは今はオレの通り道になってるな
ダイニングテーブル
ダイニングテーブルも造作です。我が家は狭く、既成品のテーブルを置けるスペースがなかったのでキッチンにくっついたテーブルを作ってもらいました。
テーブル?奥の細いところは書類置き場になってないっけ?
キッチンのバックセット
バックセットはシステムキッチンとセットになっているものではなく、造作です。ガラスはフローラガラスという柄のかわいいものを選びました。色がついているので、中の食器の色がわからないようになっているのでうるさく見えない。
ちなみに、このバックセットの設計がいちばん難航しました。
パントリー 兼 妻の作業スペース
パントリーはこのブログにもすでに何度か登場してきていますが、妻の作業スペースを兼ねていて、そのテーブルを作ってもらいました。パントリーのほうは可動棚を設定してもらいました。
パントリーではFUTAGAMIのペンダントライトが存在感を放っています。
ランドリールームの作業台・収納
ランドリールームは簡単な作業棚と洗濯機の上の収納棚を作ってもらいました。
作業棚はアイロンがけや取り込んだ洗濯物を畳むときなどに使います。
洗濯機の頭上はオープンの棚ですが、つっぱり棒で目隠しカーテンをつけています。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは夫婦の身長差と子どもの服をすべて吊るして、衣替えをする必要がなくなるよう考慮して設計しました。しかし服が増える増える……着ないものは捨てるか売るかしないといけませんね。
洗面台
洗面所ですが、ランドリールームがある関係でここには洗濯機がないため、けっこう広めの空間になっています。
上の写真では少しだけ写っていますが、流しの下は空洞になっていて、ここはゴミ箱・体重計・子どもが使う踏み台・ランドリーバッグなどを入れるスペースになっています。
左下の開き戸は、タオル類、シャンプー類・浴室用の洗剤・入浴剤などのストックを。
左上のオープンの棚は下着類やドライヤー、ひげ剃りなどを入れるスペースになっています。いちばん上はまだ使っていないです。
ちなみに流しのところにはネットで買った長めのアイアンバーを渡してつけてもらいました。
ロフト(僕のゲーム部屋)
最後は、僕の自慢のロフトです。ここは上のインスタ記事内に書いてあるとおり、工務店の社長のご厚意により「なんでもサービスでやります」との言葉に甘え、天井を除く全面を板張りにしてもらい、そしてパソコンやゲーム機、本棚を作ってもらいました。
造作家具をうまく作るには
そこで何をするのか、何を置くのかを考えて伝える
既成品の家具を買う場合も同じですが、その家具を誰が使うのか、何を入れるのかという用途・目的をよく考えて打ち合わせで伝える必要があります。
具体的に入れるものが決まっているなら、それをそのまま伝えます。ものの寸法を測っておくとなお良いかと。
たとえば、我が家のテレビボードの中には
- WiiUの本体、GamePad、コントローラー、ソフトのケース
- ブルーレイのレコーダー
を入れたかったので、それをどう入れるか考えたうえで完成図を作っています。もちろんこの他にも入れることになるものが増える可能性があったので、多少余裕を持たせています。
こうすることで、そのテレビボードの中に設置するコンセントの口数だったり、ケーブルを棚の上に渡すための孔の位置を適切に設定することができます。
簡単な設計図を自分で作る
上述のとおり僕はIllustratorで設計図(完成イメージ図)を作ったわけですが、もちろん手書きでもいいと思います。その場合は、各部屋の図面(横から見たもの)を工務店からコピーしてもらい、書き込むといいと思います。
僕が作ったその完成イメージ図ですが、次の機会に公開したいと思います。
本当はここで一緒にお見せしたかったのですが、長くなってしまったので……。