ブログだけではなく仕事においてもメール・資料を作成するなど文章を書く機会はたくさんあります。
僕は言葉の専門家というわけではありませんが、他の人からもらったメールを見たときに「うわっ、読みづらい!」とか「堅苦しい文章だなあ……」と思ってしまうことがよくあります。
そのような問題を解消する第一歩として、ひらがなと漢字をうまく使い分ける必要があります。
ひらがなと漢字を使い分ける目的と効果
- 表現がソフトになる(ひらがなと漢字を適切に使い分けると堅苦しくなくなる)
- 文章の意味を捉えやすくなる(ひらがなばかり、漢字ばかりだと読みにくい)
いくらたくさんの漢字を知っているからといって、そのすべてを漢字で書いてしまうとかえって読みづらく相手に伝わりにくい文章になってしまいます。かといって、ひらがなが多すぎても読みにくい文章ができあがります。
僕は次のようなルールでひらがなと漢字を使い分けています。
ひらがなで書き表すのが良い(と思う)言葉
副詞
個人的にですが、基本的な考え方として「漢字はパッとみて意味が分かるツール」というのがあります。
そして、文章のもっとも基本的な成り立ちは主語・述語、つまり名詞・動詞です。
これらが引き立つように主役ではない副詞はひらがなで書こうということです(← あくまで僕の個人的な考え方です)。
以下は僕がよく使う副詞です。これらを漢字のまま文章中に使ってしまうと読みにくさが増してしまいます。
- 例えば → たとえば
- 特に → とくに
- 敢えて → あえて
- 予め → あらかじめ
- 一応 → いちおう
- 概ね → おおむね
- 既に → すでに
- 早速 → さっそく
- 更に → さらに
- 大体 → だいたい
- 共に → ともに
- 及び → および
- 最も → もっとも
- 沢山 → たくさん
- 結構 → けっこう
補助動詞・補助形容詞
メインの動詞の後ろにくっつき、補助的な意味を付け加えるのが補助動詞・補助形容詞です。よく使う表現としては以下のようなものがあります。
- ~して頂く → ~していただく
- ~して下さい → ~してください
- ~して置く → ~しておく
- ~して来る → ~してくる
- ~して見る → ~してみる
- ~して欲しい → ~してほしい
- ~出来る → ~できる
ただし、これらを通常の動詞(メイン動詞)として使う場合は漢字で書きます。
形式名詞
これも読みやすさ重視ですね。
- ~する時 → ~するとき
- ~する事 → ~すること
- ~する物 → ~するもの
- ~の為 → ~のため
- ~の他 → ~のほか
- ~の所 → ~のところ
- ~の通り → ~のとおり
個人的なイメージですが、これらを漢字で書いてしまうとなんとなく見た目のリズムが分断されるような気がします。
「~する時」だと「~する・時」、「~するとき」だとスッと目に入ってきます。
その他
- ~致します → ~いたします
- ~にも関わらず → ~にもかかわらず
- 今日 → きょう・こんにち
- ~の方 → ~のほう・かた
- ~の様に → ~のように
- 等 → など(「など」と読ませたい場合)
「~いたします」はよく仕事のメールでも使いますが、必ずひらがなで書きます。「~致します」だとそれだけで堅苦しく見えちゃいます。
また、「今日」や「方」をひらがなで書くのは「きょう/こんにち」「ほう/かた」とそれぞれ2つ読み方があるためですね。他にもこのようなケースがあると思います。
まとめ
今回は「読みやすさ」「堅苦しさの解消」を目的としたひらがなと漢字の使い分けについてご紹介しました。
こんなにたくさんひらがなにして大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、実際に書いて見て下さい。あ、書いてみてください。
まあ、これを書きながら以前の記事を見直してみたら上記のとおりに書いてない文章もけっこうありました^^;
あとで直しておこうっと。