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言われないと動かない息子に「やることリスト」を作って自己管理能力を身につけさせようとした話

子ども・子育て

「マイペース」と「だらだら」

うちの息子はよく言えば「マイペース」、悪く言えば「だらだら」としています。何でも早く終わらせればたくさん遊べるのに…遊びたくないのかな?と思ってしまうほどにです。マイペースなのはいいですが、マイペースだからといってその人の時間がゆっくり進むわけではありません。

朝は基本的に家全体がバタバタしていますし、夜は宿題や明日の準備などもしないといけないので時間を有効に使わないといけません。自然と「早くしなさい」「次は◯◯しなさい」と親のほうからいちいちあれこれ指示をしてしまいがちですよね。

こうなると、親は叱らないといけなくなったりストレスが溜まったりします。子どもも言われることでやる気がそがれます。

また、言われないとしない、そもそも言われないと次は何をしなきゃいけないのかが分からない人間になってしまわないのかが心配になってきました。いわゆる「自己管理能力」が養われないのではと。

そこで、意を決して僕がオリジナルの「やることリスト」を作って実践させてみたところ、ある程度の効が表れたので今回はそのお話をしてみようと思います。

まず、実際に作った「やることリスト」をお見せします

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こんな感じです。Illustratorで作り、A4にプリントアウトします。そして100円ショップでA4サイズのホワイトボードとちょうどいいサイズのマグネットを買ってきました。

最初はすべて「まだ」のところにマグネットを置いておき、済ませた項目については「できた」のほうで息子に自分で動かせます

朝は時間が決まっているのでだいたいの時刻も書いていますが、夜は妻が帰宅する時間にばらつきがあるので項目のみ書いています。

これを使い、朝と夜(歯みがき・トイレを除く)のすべての項目が「できた」になってはじめてその日の自由時間が与えられます。

できなかった場合も、まったく遊べないというわけではもちろんなく、親が指定した遊びを一緒にすることになります。あくまで彼がやりたいこと(だいたいゲームかアニメを観る)ができなくなるという感じです。

※ピンク色で隠している部分には名前が入っています

やることリストの目的

自己管理能力を芽生えさせる

言われなくても自分から進んでする」。まずはこれがいちばんの目的です。これをリビングに置いておき、自分でリストを見て次は何をしないといけないかを確認させます。

今までは1から10まですべて指示してしまっていましたが、このリストを使って、1だけ(「何をしないといけないのかはリストを見なさい」と)指示して残りの2~10は自分で見ながら考えて行動することができるようになることを目標としました。

ゲーム性を持たせて楽しく行動できるようにする

マグネットを使って自分で動かすようにしているので一種のゲーム性が生まれます。本人もわりと頻繁にこれを眺めて楽しんでやっているようです。

親(僕&妻)のストレス回避

基本的にボーッとしているので言われないと動こうとしません。言われても動かないときもあるけど、それでどういう結果になってもすべて自分の責任でやってくださいというスタイルにします。もちろん、やらないとどうなってしまうかは説明します(というか今までさんざんしてきた)。

叱る/叱られることはお互いのストレスになってしまいますが、こちらはもうあまり叱らずに済み、息子側も自分がちゃんとしないと叱られるかわりに遊ぶ時間がなくなるなど損をしてしまうのでがんばるというシステムです。

やることリストの項目について

うちの場合は以下のような項目でリストが構成されています。

ちなみに息子は小学2年生です。

朝の項目

トイレ&顔を洗う

朝起きたらまず顔を洗っておしっこですね。息子は寝起きがとても悪く、めざまし時計を爆音で鳴らしてもピクリともしません。起きてもリビングのソファへ直行してまた寝ようとするので、リスト(ホワイトボード)はソファの上に置いていることが多いです。

着替え・名札・ハンカチ

着替えは本人に選ばせるとセンスのないコーディネートになってしまいます、たとえば上下とも柄ものとか(笑)。なので、服の準備だけは親が行います。

名札は今どきは服に穴をあけずに済むクリップがあるんですね~僕の時代はこんなのたしかありませんでした。服を挟むだけなので名札は自分で付けさせます。

ハンカチも、ハンカチとポケットティッシュを入れるポシェットをズボンにクリップで取り付けるものなのでこれも自分でできますね。これも昔はなかったような。

朝のお薬

息子はアレルギー性鼻炎などで病院通いなので毎日朝晩薬を飲みます。なんと苦~い漢方薬も飲まされていますが、もう慣れたものです。まあ薬飲まなくて済むようになるのがいちばんいいんだけど……。

朝ごはん

問題はこちらですね。ごはん中のおしゃべりが多いのと食べるのが遅いので毎日注意されます。そして7:00には近所のお友だちが迎えに来るのですが、インターホンが鳴ってから残っているごはんをかき込んでいるらしい。小さいパン1つ食べるのに10分以上かかるのもザラ。

僕が子どものころはつねにテレビが点いていて、左上に出ている時刻を見ながら準備していたんですが、息子の場合はテレビが点いているといっさい動けないので、うちでは準備中やごはん中にテレビが点いていることはありません。

個人的にはテレビもついていてガヤガヤしているのが好きなんですがね……無音恐怖症なので。

夜の項目

夜は状況が毎日違うので、いまできることをやるというスタイルになっています。

お風呂

お風呂は最近はひとりで入らせています。ほとんどシャワーだけど。

このシャワータイムが長くて、シャワーをずっと出しっぱなしにしていると母親(妻)に「水をムダにしない!」とだいたい毎日怒られます(笑)。

宿題(音読もする)

宿題は学童で基本的に終わらせてくるので、自宅で見るのは以下のようなものです。

  • 漢字練習で字が汚いところがないか、書き順をごまかしているところがないか
  • 算数プリントで間違っているところがないか

漢字は雑に書いているものは必ず書き直させるようにしています。字を丁寧に書くことは大事だと思っているので。下手でもいいので丁寧にね。

あとは、国語の教科書で毎日音読をするという宿題がありますが、これは親が聴いてサインしないといけないので自宅でやります。

明日の準備

明日の時間割の準備です。基本的には一人でさせてそのあとチェックしていますが、だいたい間違っています…何を見て準備してるのやら^^;

夜ごはん

夜ごはんも朝と同じくとても食べるのが遅いです。ただしカレーのときだけはものすごく速いですね(笑)。本人曰く「カレーのときはお皿の数が少ないから速く食べれる」と謎理論。

夜のお薬

夜の薬は食後です。食後に朝と同じ種類の薬を飲みます。

 

ここまでのことを全部済ませることができてはじめて彼の自由時間になります。ゲームをするもよし、ボードゲームをするもよし。

ただしテレビゲームに関しては

  • 最大1時間まで
  • テレビゲームをした翌日はできない

という制限を設けています。

最近HuluやNetflixでアニメを観るのにもハマっていますが、これもゲームと同じ制限が適用されます。

歯みがき・トイレ

20:45ごろになるとすべての遊びを終了し、後片付けです。ゲーム・アニメなどをしている場合は片付ける物が少ないですが、 レゴブロックなどで遊んでいる場合は時間がかかるので、そういった場合は片付け開始の時間が早まる場合もあります。

そのあと、歯みがき・トイレをして寝室へ向かわせます。寝る前には絵本を読むのが日課です。

やることリストの効果は?

まだ完全に改善されたわけではありませんが、自分から意識して行動するようになっている部分も少しずつですが表れています。やはりこちらが口うるさく言ってしまうと、それだけでやる気が消えてしまいますよね。

注意をして行動を促す場合も「次は◯◯しないといけないよね」ではなく、「次にすることが分からなかったらリストを見てね」と声をかけることで、自分で考える余地を残しておきます。

マイペースというのは個性でもあるので、それを潰してしまうことなく少しでも行動を素早くできるように誘導してあげていきたいものです。損をしてしまうような人間にはなってほしくないですからね。

子ども・子育て
注文住宅の家づくり&雑記ブログ「ハイクロノート」
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