勾配天井のメリットとデメリット(注意点)
勾配天井のメリット
さっそくですが勾配天井のメリットについて。
- 天井が高くなるので開放感が出る
- 天窓や高い位置に窓をつけて部屋を明るくしやすい
- ロフトや吹き抜けとの相性がいい
- 風通しがよくなる
勾配天井のデメリット
いっぽう、デメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
- 梁の上や高い位置の窓、シーリングファンなどにホコリがたまる
- 勾配天井専用の照明を選ぶ必要がある
- 空間が広くなるので照明を選び方が難しい
- 壁の面積が増えるので素材・手間が増えコストが上がる
- 冷暖房の効率が落ちる
まず、手が届かない場所が増えるので、メンテナンスや掃除が大変になるという点に注意しなければいけません。
あの梁とかシーリングファンの上ってどうやって掃除するの?ホコリ落ちてこないの?
ということで、実は我が家では勾配天井を見送りました。家づくりの最初のころ、リビング天井を勾配天井にするよう提案されたのですが…。
また、同じ畳数でも高さが変わると部屋の容積が大きくなるため、エアコン代が増えることが考えられます。とくに暖房の場合、暖かい空気は上に行くのでいつまで経っても部屋が温まりません。このためシーリングファンが必要となる可能性があります。シーリングファンや照明器具は勾配天井に対応したものを選びましょう。
とくに照明器具は勾配天井専用のものとなると種類が限られてくるので、注意が必要です。
勾配天井の実例チェック
吹き抜けリビングで上のフロアとのコミュニケーションも取りやすく
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吹き抜けによりリビングから上のフロアまで見渡せる開放感。梁にスポットライトがついているお家もよく見られます。
天井につけられた天窓で室内を明るく
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勾配天井にすると天井部分に天窓をつけることも可能です。採光性が抜群で照明をつけなくても部屋の中が明るくなります。
暗い色の天井にしても部屋が狭く見えない
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一般的に天井の色を暗くすると部屋が狭く見えると言われていますが、勾配天井ならそもそも天井が高いので関係ありません。
勾配天井を採用するかどうかは慎重に検討しましょう
勾配天井は一長一短なので、可能であれば勾配天井を採用しているモデルハウスや完成見学会などに足を運び実際に体感するのをおすすめします。2階部分やロフトが、勾配天井のある部屋に面しているなら、そこに登って上からの眺めもチェック。梁や手の届かない窓、シーリングファンなどにホコリがたまるのを想像して、勾配天井を採用したいかどうか検討してみましょう。