片付けが苦手な人は多いと思います。「物があふれて足の踏み場がない」「気がつけば部屋が散らかっている」など。休みの日にいざ片付けをしようとしても、時間がかかり過ぎてしまったり、あるいは1日で終わらなかったりすることもよくあるでしょう。
いちばん理想的なのは、「そもそも片付けをがんばらなくてもいいようになっている」状態。なかなかハードルが高いように聞こえるかもしれませんが、ちょっとの努力と工夫で実現できるものです。
今回の記事は「掃除」の話ではなく「片付け」の話です。
部屋が片付かない・片付けられない原因と対処法
あなたの部屋が片付かない、あるいは片付けられない原因は以下のようなところにありませんか?
部屋の容量に対して、物の量が多すぎたり詰め込めすぎになっている
バッグに入る物の量が決まっているように、部屋にも広さや収納のキャパというものがあります。単純にこれを上回る量の物が部屋の中にあるとそもそも片付けができなくなってしまいます。
これを改善するには、「物の量が増えないようにする」=「使わなそうなものはそもそも買わない」という基本的な対処法しかありません。また、すでにある物の量を減らすには「不要なものは捨てる」、こちらも初歩的なことです。不要なものというのは「まだまだ使えそうだけど、使うことがないと想定されるもの」も含まれます。「いつか使うことがあるかも」という根拠のない思い込みはおそらく間違っているでしょう。
物を新しく増やさないのと、要らない物は処分するということ。
出した物を元の場所にしまわず気がつけば散らかっている
「出した物は元の場所にしまいなさい」と子どもに言いませんか? もしかすると、それを言っている自分も同じことをできていない可能性があります。
出して使った物を使ったその場に出しっぱなしにしたり、毎回違う場所に置いたりしてしまうと、部屋が散らかるだけでなく探す時間ももったいないですよね。物にもそれぞれ定位置を決めておき、使ったらその後は元の場所に必ず戻すようにすればよいのです。
何がどこにあるかを把握できるようにしておくこと。
子どものおもちゃが増えすぎている
お子さんがいる家ではさらに厄介なことになります。子どもが使うおもちゃを片付ける(片付けさせる)のはもちろんですが、おもちゃは買い与えたものだけではなく、子どもが自分で作った工作物などもあることが多いですよね。
我が家には小学低学年の男子がいますが、段ボールやトイレットペーパーの芯などで作った武器や、お絵かきをした画用紙がどんどん増えていっていったことがあります。これについては、おもちゃを入れられる大きな箱または収納スペースを1つだけ用意してあげ、それに入る量が限度として、入りきれないものについては捨てるように言っています。
子どもがいるからといって片付けをあきらめない。
部屋を片付けることによるメリット
1.部屋が広くスッキリとして見える
片付けをして物が整理されることで部屋が広く見える効果があります。それほど広くない家でも、物が少なくなれば広くスッキリとした空間になります。
また、常にスッキリとした空間にしておくことで、急な来客時にも慌てて一時的な片付けをする必要がなくなります。
2.他の家事にかかる時間が短くなる
片付ける対象の物は、他の家事──たとえば、料理や洗濯などに使う物の場合もあります。これらの道具がきちんと片付けられている状態であれば、効率よく使うことができ、それらの家事を行うときにかかる時間も少なくすることができます。
3.他のことにかけられる自由な時間が増やせる
片付けを効率よくできるようになることで、これまで片付けにかけてきた時間を、趣味などの自由な時間としても使えるようなります。
4.余計な物を買わずに済み節約できる
片付けができている状態だと、「どこに何があるか」が把握できているため、足りない物・足りている物の判別がすぐにできます。これによって、余計な買い物をせずに済むようになります。セールで安いからといって、すでに十分なストックがある物を買ってしまうこともありません。
5.空間的・時間的・金銭的な余裕ができることで心にもゆとりが持てる
物が少なく快適になった部屋で好きなことをできる時間やお金が増えるので、心にも余裕が生まれます。
6.毎日の掃除も楽になる
物が少なくなり、かつ常に片付いている状態になれば、掃除もしやすくなり時間も以前よりかからなくなるでしょう。
まとめ:片付けは単に部屋をきれいにするということではない
掃除は毎日でもがんばってやりたい家事ですが、片付けは以下のことをしっかり心がけておけばそれほど面倒な家事ではなくなり、がんばらなくて済むようになります。もう一度まとめておきます。
- 物をしまうスペースを決めて確保する
- 不要な物は処分する(捨てる/譲る/売る など)
- 新しい物は本当に要る物なのかをよく考えて購入する
- 使った物は決められて場所に戻す
大事なのは、4は毎回(その物を使うたびに)やらないといけないことですが、1〜3については一度きりです。1〜3をしっかり取り組んだうえで、日々の生活で4を間違いなくこなすといいでしょう。